台風21号

台風21号の影響で、2週間ほどテレビが見られなくなり、テレビのない生活をしていたのですが、スマホもつながらなくなり、朝の情報は新聞で得ていました。
新聞をちゃんと読むのが、久しぶりなので、なんとも新鮮でした。

また、テレビがないと、静かで、本を読んだり、お茶を飲んだり、話をしたり、するので、いつもなんとなくテレビを見て、ぼんやりしている時間がいかにもったいなかったかを
知らされました。

テレビは大切な時間を奪うものであり、ないほうが良いのかも、と思います。

うちの子供たちの世代では、テレビ離れが進んでいるようで、ほとんどテレビを見ない人も多いそうです。

このあたりで、もう一度、自分の時間の使い方を見直し、豊かな暮らしをしたいなと思いました。

上半期、一番おもしろかった本

プロローグで、死刑執行のために看守がやってくるところが描かれて、いっきに物語に引き込まれて行きます。

主人公の、田中雪乃はアパートに放火して、元恋人の奥さんと幼い双子の赤ちゃんを死なせた罪で裁判の

結果、死刑判決を受け、控訴せずに死刑が確定し、服役しています。

 

事件を起こした直後、

テレビでは、ストーカーで異常な女のような印象で報道されます。

過去、中学生の時に、強盗致傷事件を起こし、施設に入っていたことも明かされ、いかにも、事件を起こしそうな

人物として、描かれています。

 

事実はどうなんだろうと思いながら、読み進めていくと、徐々に、全く違った姿が浮かび上がってきます。

雪乃が生まれた時のいきさつや子供のころのことを良く知る産婦人科医、

未婚で子供を産んだ雪乃の母親と結婚し、姉妹として、過ごした血の繋がらない姉、

学生の時に、雪乃の裁判を傍聴し、刑務官になった女性、

雪乃の中学の時の女友達、

雪乃の元恋人の友達の男性、

雪乃の子供時代の友達だった男の子など、

各々が触れた本当の雪乃の姿が明らかになるにつれ、本当に孤独でさみしい人生を送ってきたことが、明かされて行きます。

 

元恋人に捨てられた時、人生に絶望し、事件を起こしたという、単純な話しではなく、事実は意外な方向へ展開して行き、

衝撃の結末を迎えます。

この本を読んだ後、テレビの事件報道を見る目が全く変わったのは、私だけでしょうか。

 

早見 和真 著 「イノセント・デイズ」 

花粉症について考える

中国で、日本の建築基準法に当たる法律が、今年の8月から、いよいよ施行されることになりました。

木造住宅の建築規制です。

日本のヒノキやスギ、カラマツなどが使えるという事で、日本の木材がどんどん中国に輸出されはじめました。

日本にとっては、絶好の、スギやヒノキの花粉症対策として、注目されています。

でも、実際は、今の日本の林業の労働力と設備では、1年間で、全体の1~2%程度しか、伐採できず、

伐採した後に、花粉の飛ばないスギを植えたとしても、既にある、スギやヒノキの成長には追い付かないので、

結局、花粉は減らないそうです。

元々は、戦後から高度成長期に植林した、スギやヒノキがその後の林業の衰退によって、放置され、

現在の花粉症を引き起こしたのですから、50年後、100年後の子孫のために、何とかしないといけないのです。

例えば、国産材だけを使って建てた家は、固定資産税を大幅に軽減するとか、ローンの金利を軽減するとか、

もっと、補助金を出すとか、して、20年くらいで、植え替えが終わるほど、国産材の需要が増えれば、林業に

携わる人も増え、機械化も進み、みんなが、幸せになると思うのですが・・・

ローマの歴史

北はフランス、イギリスから東はトルコ、シリア、南はエジプト、モロッコ、西はスペインに至る

広大な帝国を作ったローマ。その始まりから、滅亡までの歴史を分かりやすくまとめた「ローマの歴史」

I.モンタネッリ著の本を読みました。

 

映画などで有名なカエサルやアントニウス、クレオパトラやハンニバルについては、なんとなく知ってはいても

あの広大な国がどのようにして生まれて、反映し、滅んでいったのか、知らない事ばかりでした。

ロムルスが作ったローマと言う国は、周りと闘いながら、勝てば敵兵を捕虜としてとらえ、奴隷として労働力とする。

他所から来た民族や神を受け入れ、ローマに同化していく。最初は、独裁者ではなく、皆同じ身分で役割として

王となり、国をまとめる共和制を敷きます。

それが、やがて対立を生み、貴族と平民に別れ、権力闘争に明け暮れるようになります。

陰謀や裏切り、妃の不倫など、ドロドロの戦いが繰り返されます。

外に向かっては、ガリア民族や、カルタゴ、ギリシャなどとの戦いに勝利して、属州として国を広げていきます。

そんな中、ユダヤ人が信ずるユダヤ教からキリスト教が生まれ、やがて、ローマを通じて世界に広がっていきます。

このあたりは、この本の本筋の話しではないのですが、キリスト教を良く知らない自分にとっては、新鮮で面白かったです。

 

元々、質素、倹約でストイックだったローマ人が色々な民族や神を受け入れ、同化していく力と、子供に熱心に

教育をして、未来に託す習慣とで、この国を大きくしてきたことが、分かります。

ではなぜそんな繁栄を誇った国が滅びてしまったのか。

それは、常に優れた人間を王として生み出す政治のシステムがついに作れなかったからだと思います。

(今でもそんな国はないかもしれませんが)

それと、広大な帝国といっても、ローマを中心とした属州の集まりにすぎないので、自分たちの州が敵に襲われた時に

守ってくれない、ローマなら、別に従う必要はないことになり、ばらばらになっていったということなのでしょう。

 

学校の勉強ではないので、年代や名前を覚える必要がないのですが、

登場人物が、皆、個性的で、ちょっと病んでいて、ドロドロした人間関係や、コンプレックスや、不倫など満載の

群像劇を見ているようで、おもしろかったです。

シンプルに考える

「計画は持たない」

「ルールはいらない」

「差別化は考えない」

「ビジョンはいらない」

「モチベーションは上げない」

「イノベーションは目指さない」

「成功は捨て続ける」

これらの言葉は2015年まで、株式会社LINEの社長をしていた森川亮(もりかわ・あきら)さんの

著書「シンプルに考える」の中に出てきます。

「ビジネスの本質はユーザーが本当に求めているものを、提供し続けること」

本質からはずれることは全ていらないと言います。

そして、好きなことをやり続けることが大事だとのことです。

毎日の仕事で、忙しいが結果が出ないとか、うまくいかないとか、

悩んだ時は、1度読んでみてください。

悩んでいたことがうそのように、視界がすっきりするでしょう。

37年ぶりの大雪

今年は37年ぶりに北陸地方に大雪が降っています。

37年前は昭和56年の大雪で「56豪雪」と呼ばれ、

大きなニュースになりました。

大阪生まれの私が、金沢で1人暮らしを始めて、最初の冬で

これが雪国かと、どこに行くにも長靴を履いて、悪戦苦闘していました。

年末は列車が途中で動けなくなり、JRの手配で、温泉に1泊させてもらいました。

翌日は何とか動いて、大阪に帰ることができました。

雪が降ると、音が消えて、町が静かになります。夜はなお更、静かになり

「しんしんと積もる」という言葉がしっくりくるような降り方をします。

川畑康成の「雪国」ほど情緒的ではないのですが、

雪国、独特の風情はありました。

今年の37年ぶりというニュースで、忘れていた記憶がよみがえったので、

ちょっと、書いてみました。

1月17日

1.17 阪神大震災から23年が経ちました。

同じ年、地下鉄サリン事件がありました。

どちらも、自分がいる世界がひっくり返るほどの衝撃でした。

亡くなられた人を良く知る人にとっては、なくされた傷みは

癒えることはないのかもしれません。

当時、仕事でどうしても神戸に行く用事があり、

三宮の駅前に着いた時の光景は今でも忘れることができません。

道を幾重にもふさぐ建物、1階の駐車場が押しつぶされたマンション、

中間の階がひしゃげた神戸市役所、波打っている道路、ガスとほこりのにおい、

寒いけど天気だけ良く、異様に静かでした。

それまで、大きな地震を知らなかったので、地震の怖さも本当には知りませんでした。

ほとんどの人がそうだったと思います。

あれから建物の耐震基準も改訂され、ビルも住宅も地震に強い構造になりましたが、

自然の力はいつも人の想像を遥かに超えてやってきます。

年に一度ですが、1月17日は、地震の記憶を思い出させてくれる大事な日として、

これからも、当時に思いを向けて、新たに肝に銘じたいと思います。

2合徳利

この年になって、初めて知ったことですが、

2合徳利には、お酒は2合入らないことです。

冬は熱燗がおいしいので、最近は、晩御飯を食べる前に

1本飲むのですが、1升瓶から直接徳利に注ぐとあふれることが多いので

500㏄の計量カップを買って、2合なら360㏄なので、測って入れたところ

250㏄しか入らなかったのです。

ネットで調べたところ、1合徳利で150㏄、2合徳利で250㏄が一般的

だそうです。

それは、いんちきではなく、徳利自体、焼き物なので、正確な量ではない

ため、昔からそれで通用していたようです。

居酒屋の主人はみんな知っていたが、客は知らずに2合徳利で5本飲んだら

1升飲んだと思って、これくらいにしとくかと飲むのをやめるので、体には良いと

いうことになり、困る人はいません。

でも、うちは2本飲むと奥さんに怒られるので、1本でできるだけたくさん入る

2合徳利をひそかに探しているのですが、おしゃれな徳利は、さらに量が少なく

なかなかいいものが見つかりません。

どなたか、いいものがあれば、紹介してください。

すこし暖かい気持ちになれる本

久しぶりですが、おもしろい本の紹介です。

 

ニューカレドニアをキーワードに5つの物語が語られてゆきます。

最初は、早期退職を勧められている、55歳の平凡なサラリーマン。

会社の業績が年々悪化して、ボーナスが半減したため、借金をしに、

実の兄のところに行ったところ、兄がいる会社のエレベーターが階の途中で

止まってしまいます。30代の若い女の人と2人で閉じ込められてしまいます。

古いビルなのでたまにあることで、1分もすれば動き出すだろうと、あわてることは

ないのですが、

2人きりで黙っているのも気まずいので、2人で何か話をしようということになり、

「自分の好きなもの、とか好きなこと」について、順番に話しなじめます。

でも年の差もあって、好きなことが一致することはなく、話しが盛り上がりません。

 

女の人が、「好きな国もしくは海外旅行へ行くとしたらどこがいいですか」

と質問し、「私ならニューカレドニアかな」と女の人が先に答えると、主人公は

「私も、ニューカレドニアです」と口から出まかせに答えてしまいます。

女の人に「ニューカレドニアのどの島にいきたいですか」と聞かれて、答えに困った

ところで、エレベーターは動き出し、そのまま、さよならと言って別れる。

 

予定どおり、兄に借金をして、帰る途中、本屋さんに寄って、ニューカレドニアの

観光ガイドを買う。ところで話は終わります。

 

そんな、人生が少しうまくいっていない主人公が順番に語られてゆきます。

若いころは、銀行本社の受付嬢で、引くてあまただったのに、婚期をのがして、

しがない男と結婚し、30半ばでテレビドラマのシナリオライターをめざす女の人や、

正々堂々と二股かけられているが、相手との関係を断ち切れず

ずるずると続けている自分にうんざりしている20代終わりのOL、

など、5つの物語が、一見何の関係もないように、進んでいって、

実は最後にニューカレドニアでつながって行くというお話しです。

最後の1話は、ステージⅣのがんと闘う劇団の脚本家が登場します。

タイトルは「ハッピーエンド」話は全然ハッピーエンドな話ではないのですが、

読み終わったときに、さわやかなきもちになれるのです。

 

皆様も時間を作って、一度読んでみてください。

 

秦 建日子 「ザーッと降って、からりと晴れて」

買ってはいけない土地

10月の台風の影響で、奈良県生駒市の住宅地のよう壁がくずれ、ニュースになりました。

住宅の基礎が一部むき出しになり、エアコンの室外機が宙吊りの状態になっていました。

近鉄線は崩れた土砂を取り除き、運行していますが、よう壁の復旧は手付かずの状態です。

宅地造成した業者は倒産し、個人負担で復旧するには多額の費用がかかります。

奈良県が開発を許可した責任があると、住民の方は主張していますが、今後どうなるのでしょうか。

 

元々、盛土であることを承知の上でその土地を買った個人の責任かもしれませんが、あまりにも理不尽です。

悪いのは誰かということになると、間違いなく開発造成をして、販売した業者です。

でも、普通の個人が悪い業者かどうかを見分けることは困難です。

 

ではどうすればよいのか。

 

それは、高いよう壁や間知ブロック(けんちぶろっく)で盛土をしたような土地は絶対買わないことです。

元々、自然の力で長い年月の間に出来上がった地形があり、山や平地や川があるところに、

人工的にむりをして作られた土地は自然災害に弱い場合が多いと思います。

もし、今買いたい土地があり、心配であれば、過去の航空写真を手に入れて、元々その土地がどんな状態

であったのか、調べてみることをお勧めします。

どんな家を建てるかも大事ですが、どんな土地を買うかも同じかそれ以上に大事です。