ローマの歴史

北はフランス、イギリスから東はトルコ、シリア、南はエジプト、モロッコ、西はスペインに至る

広大な帝国を作ったローマ。その始まりから、滅亡までの歴史を分かりやすくまとめた「ローマの歴史」

I.モンタネッリ著の本を読みました。

 

映画などで有名なカエサルやアントニウス、クレオパトラやハンニバルについては、なんとなく知ってはいても

あの広大な国がどのようにして生まれて、反映し、滅んでいったのか、知らない事ばかりでした。

ロムルスが作ったローマと言う国は、周りと闘いながら、勝てば敵兵を捕虜としてとらえ、奴隷として労働力とする。

他所から来た民族や神を受け入れ、ローマに同化していく。最初は、独裁者ではなく、皆同じ身分で役割として

王となり、国をまとめる共和制を敷きます。

それが、やがて対立を生み、貴族と平民に別れ、権力闘争に明け暮れるようになります。

陰謀や裏切り、妃の不倫など、ドロドロの戦いが繰り返されます。

外に向かっては、ガリア民族や、カルタゴ、ギリシャなどとの戦いに勝利して、属州として国を広げていきます。

そんな中、ユダヤ人が信ずるユダヤ教からキリスト教が生まれ、やがて、ローマを通じて世界に広がっていきます。

このあたりは、この本の本筋の話しではないのですが、キリスト教を良く知らない自分にとっては、新鮮で面白かったです。

 

元々、質素、倹約でストイックだったローマ人が色々な民族や神を受け入れ、同化していく力と、子供に熱心に

教育をして、未来に託す習慣とで、この国を大きくしてきたことが、分かります。

ではなぜそんな繁栄を誇った国が滅びてしまったのか。

それは、常に優れた人間を王として生み出す政治のシステムがついに作れなかったからだと思います。

(今でもそんな国はないかもしれませんが)

それと、広大な帝国といっても、ローマを中心とした属州の集まりにすぎないので、自分たちの州が敵に襲われた時に

守ってくれない、ローマなら、別に従う必要はないことになり、ばらばらになっていったということなのでしょう。

 

学校の勉強ではないので、年代や名前を覚える必要がないのですが、

登場人物が、皆、個性的で、ちょっと病んでいて、ドロドロした人間関係や、コンプレックスや、不倫など満載の

群像劇を見ているようで、おもしろかったです。